2017年デビットカードでキャッシュアウトが可能になる

規制緩和でますますデビットカードが便利に!

デビットカードでATM以外のところからも、現金を引き出せるシステムがついにスタートする予定となりました。このシステムはキャッシュアウトとも呼ばれています。2016年中という予定でしたが、少し遅くなって2017年4月に施行予定です。

 

欧米ではデビットカードとクレジットカードでは、デビットカードのほうがシェアが高いブランドもあります。日本に比較するとデビットカード社会といってもよいでしょう。日本でもデビットカード登場時から、キャッシュアウトを取り入れたいと計画していたわけです。キャッシュアウトで、デビットカードの普及がさらに高まることが期待されているのです。

 

2015年の「金融審議会、決済業務等の高度化に関するワーキング・グループの報告」で、キャッシュアウトの提案が明らかになっていました。預金の払い出しは銀行の外部委託サービスと位置づけ、さらにみずほフィナンシャルグループが準備を進めているといわれていました。

 

その後2016年通常国会で成立した「銀行法施行例等の一部を改正する政令等(案)」が公表され、その中にキャッシュアウトサービスが含まれていました。具体的な施行期日は、2017年4月が予定されています。

 

 

みずほ銀行以外の金融機関の参入も予測され、デビットカードの便利なシステムがさらにアップすると考えられます。デビットカードはキャッシュカードにデビット機能をプラスすることで、キャッシュレスでの支払いを可能にしたものです。ATM以外の場所、たとえばレジや宅配などで現金を引き出せると、様々な年齢層の方がそのメリットを活用できるでしょう。

 

キャッシュアウトとは?どんなこと?

欧米ではデビットカードの重要な使い方の一つといわれているのが、キャッシュアウトです。買い物時にレジでデビットカードによる支払いの際、現金も同時に引き出すようにできるシステムがキャッシュアウトと呼ばれています。

 

少しわかりにくいですから、具体的な例を挙げてみましょう!

 

キャッシュアウトをわかりやすく漫画で解説

 

  1. 3,000円の商品を、スーパーマーケットで購入します
  2. キャッシュアウト(10,000円)をレジ担当者に伝えます
  3. デビットカードで決済します
  4. 口座から即時引き落とされるのは13,000円です
  5. 10,000円が自分の手元に、となります

 

おおよそのキャッシュアウトの流れは、このように理解しておくとよいでしょう。ただこれはあくまでも欧米で確立されているシステムです。日本でこの通りの方法が採用されるかは、まだ問題点を抱えていると考えられています。

 

アメリカでは、ATMの現金引き出しは危険を伴います。その点が、キャッシュアウトが定着している最大の理由といえるでしょう。

 

先ほどの例では10,000円の現金を手元に、としています。しかし、アメリカでは日本の感覚なら2,000円札程度である20ドル紙幣をこまめにキャッシュアウトするのが一般的です。少額を何度もキャッシュアウトすることで、もしもの時の被害が最小限に食い止められるからです。

 

日本では、ATMが少ない地域でのATMの代用としての使い方が大きく着目されています。そのため、買い物時でなければキャッシュアウトできないという条件を設けない利用方法も一案としてあがっています。

 

ただし、キャッシュアウトでの手数料は利用者ではなく店舗側が支払う計画となっています。利用者にとってはATMのように設置場所を探し回ったり、利用可能時間帯を気にしたりしなくてよいのは大きなメリットでしょう。

 

一方の店舗側にしてみると、買い物されないのに手数料だけ支払うのは、損をすることになってしまいます。間もなく施行と決まっていますが、スーパーやコンビニエンスストアなど、どこが対応に名乗りを上げるのか注目が集まっています。システムの整備や、金融機関と店舗の調整なしでは実際に利用できるようになるのは難しいでしょう、

 

また日本ではスーパーなどの店舗以外に、タクシーや宅配便サービスの支払い時にもキャッシュアウトを取り入れることを想定しています。ただタクシーや宅配業者、個人経営の店舗のレジなどでキャッシュアウトのための現金を準備する難しさや危険性も予測されることですね。予測される問題の具体的な解決案が、施行までにさらに練られていくことになります。

 

デビットカードの便利さをさらにアップ!

現金を引き出せるATMを探し回った経験のある方なら、ぜひ利用してみたいのが、キャッシュアウトでしょう。宅配業者でキャッシュアウトが実際に可能になると、いつでも外出できるとは限らない小さいお子さんがいるご家庭や、外出がままならない高齢者のご家庭でも現金の準備に頭を悩ませなくてすむでしょう。

 

ほとんどの銀行キャッシュカードが、そのままJ-デビットカードとして使えるものの、キャッシュレス社会にはほど遠い日本では浸透していないのが現状です。

 

しかし、ポイントをしっかり貯めることが目的となってクレジットカードの普及が広まってきています。複数のクレジットカードを使い分けている方も多いですね。そんな中、ブランドデビットカードとしてVISAデビットやJCBデビットを取り扱う金融機関が増加中です。J-デビットとは違って海外でも使えるといったメリットを生かしてクレジットカードとの併用をする方も、今後増えていくでしょう。

 

携帯やスマホによる決済、交通機関のICカードなど、現金を持ち歩かないキャッシュレス社会はごく短期間に日本で定着しつつあります。東京オリンピックを目前に、キャッシュレスでの支払いが定着している訪日外国人が安心して買い物できる環境を整えるのは急務ともいえるでしょう。

 

持ち歩く現金は少なくなるものの、より便利に準備できる方法が整っているのが理想的です。もちろん数ある選択肢から利用者が選べることも大切でしょう。キャッシュアウトは、デビットカードがもともと持っている便利さに、安心感を高めてくれる方法となります。